岡山大学新入生におけるう蝕経験の有無と食生活に対する自己効力感との関係

  • 水谷 慎介
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野
  • 江國 大輔
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野 岡山大学保健管理センター
  • 古田 美智子
    九州大学大学院歯学研究院口腔保健推進学講座口腔予防医学分野
  • 友藤 孝明
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野
  • 入江 浩一郎
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野
  • 東 哲司
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野
  • 児島 梓
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野
  • 長瀬 純
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野
  • 森田 学
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between DMFT and Self-efficacy for Dietary Habits in Okayama University Students
  • オカヤマ ダイガク シンニュウセイ ニ オケル ウショクケイケン ノ ウム ト ショク セイカツ ニ タイスル ジコ コウリョクカン ト ノ カンケイ

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抄録

 これまでう蝕のリスク因子について多くの研究がなされてきたが,食生活に対する自己効力感が関係するかどうかは不明である.本研究の目的は,大学生新入生を対象に食生活に対する自己効力感とう蝕経験歯(DMF歯)の有無との関連を検討することである.対象者は2011年度岡山大学新入生のうち18,19歳の2,031名(男性1,159名,女性872名)である.アンケートにより,性別,食生活,フッ化物歯面塗布経験の有無,フッ化物配合歯磨剤の使用の有無および食生活に対する自己効力感に関する質問を行い,口腔内診査でDMF歯数を調べた.DMF歯の有無によって対象者を2群に分け,各項目について比較した.さらに,ロジスティック回帰分析を行った.<br> ロジスティック回帰分析の結果.DMF歯の有無による2群比較において統計学的に有意であった変数は,性別(OR1.325,95%CI1.099-1.596,p=0.003),フッ化物歯面塗布経験の有無(OR0.765,95%CI0.634-0.924.p=0.005).食生活に対する自己効力感(OR0.813,95%CI0.672-0.982,p=0.032)および不規則な食事時間(OR1.250,95%CI1.005-1.554,p=0.045)の4項目であった.<br> 以上より,DMF歯の有無と食生活に対する自己効力感との間に有意な関連があった.

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参考文献 (29)*注記

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