SGI-USAにおけるアメリカ化の進展 : 多民族社会における会員のインタビューから

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タイトル別名
  • The Developing Americanization of SGI-USA : Interviews with Multi-Ethnic Members
  • SGI USA ニ オケル アメリカカ ノ シンテン タミンゾク シャカイ ニ オケル カイイン ノ インタビュー カラ

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抄録

海外で日本人の枠を超えて現地に適応した新宗教は少ないが、本稿が対象とする創価学会の海外組織SGIは、1970年代半ばにはアメリカ化したといわれ、現在アメリカで多くの現地人の会員を獲得している。本稿は、シカゴの会員のインタビューから、70年代半ば以降の彼らの信仰や体験を記述し、SGIのアメリカ化を再検討するものである。まず、SGI-USAの歴史を略述したのち、日本人パイオニアのインタビューを通して、シカゴのSGIの歴史とかつての信仰や体験を示す。ついで、ユダヤ系、アフリカ系アメリカ人のインタビューから、エスニック・マイノリティにとってのSGIの魅力を描く。以上のことから、日本よりもはるかに多様なエスニシティで構成されるアメリカ社会において、日本の創価学会の教えが、多民族社会においてこそ生じる新たな意味を持って受け取られていることを示し、それが従来の研究では記述されていないアメリカ化の一側面であると論じる。

収録刊行物

  • 宗教と社会

    宗教と社会 16 (0), 89-110, 2010

    「宗教と社会」学会

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