オオコクヌスト成虫放虫によるマツノマダラカミキリ捕食実験
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of released adults of Trogossita japonica (Coleoptera: Trogossitidae) on the Japanese pine sawyer, Monochamus alternatus (Coleoptera: Cerambycidae) in pine bolts
抄録
オオコクメスト成虫放虫によるマツノマダラカミキリへの捕食効果を,アカマツ丸太を入れた網室に双方の成虫を放すことで調べた。1996年の試験では7月の2週間,双方の成虫を同時に放した。放虫後回収したカミキリはほとんど生存していて,死亡したわずかも外傷はなかったことから,野外での成虫によるカミキリ成虫の捕食はないと判断できた。また,期間中放飼虫は飢えていて,ほとんど産卵できなかったと思われた。そこで,1997年の試験では,餌としてマツノマダラカミキリ終齢幼虫を丸太に針で刺した。卵巣の発達状況から産卵は行なわれたと考えられたが,割材調査ではカミキリ幼虫数に対照区と差がなく,放した成虫の子世代による捕食効果はみられなかった。キクイムシ類の加害が全ての丸太に多くみられた野外網室からは3頭のオオコクヌスト幼虫が得られたが,カミキリがいるだけでキクイムシ類がいなかった室内網室からは1頭しか得られなかった。このことは,野外丸太のような多様な生物が住む丸太ではオオコクヌストの生育が良く,捕食効果が上がるであろうことを暗示する。
収録刊行物
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- 森林応用研究
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森林応用研究 8 (0), 169-172, 1999
応用森林学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204457943680
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- NII論文ID
- 110009497574
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- ISSN
- 21898294
- 13429493
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可