介護予防運動 「お元気しゃんしゃん体操」 の効果

DOI
  • 稲垣 敦
    大分県立看護科学大学人間科学講座健康運動学
  • 桜井 礼子
    大分県立看護科学大学広域看護学講座保健管理学
  • 平野 亙
    大分県立看護科学大学広域看護学講座保健管理学
  • 高波 利恵
    産業医科大学産業保健学部看護学科産業・地域看護学講座
  • 溝口 和佳
    東京医療保健大学東が丘看護学部看護学科
  • 岩崎 香子
    大分県立看護科学大学人間科学講座生体科学
  • 品川 佳満
    大分県立看護科学大学人間科学講座健康情報学
  • 中山 晃志
    国際医療福祉大学福岡看護学部
  • 影山 隆之
    大分県立看護科学大学専門看護学講座精神看護学
  • 草間 朋子
    東京医療保健大学東が丘看護学部看護学科

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness of care prevention exercise " Ogenki Shan-Shan Taisou"

抄録

大分市と協力して2005年に介護予防運動「お元気しゃんしゃん体操」(OSST)を開発した。OSSTは3段階の運動強度に分けられており、それぞれ道具を使わない4 種類の筋力トレーニングと3 種類のストレッチから構成されている。本研究には64~90歳の130名の在宅高齢者が参加した。3 ヶ月間のプログラムは、高齢者サロンでのOSST、健康相談、健康に関する講義、自宅でのOSSTであった。この期間の前後に、運動機能を測定し、自覚した身体的および精神的な変化に関する質問紙調査票を配付した。その結果、80%以上の者がほぼ毎日OSSTを家で実施し、OSSTでケガをした者はいなかった。また、体重、等尺性膝関節伸展筋力、肩関節柔軟性、10 m全力歩行タイム、最大一歩幅、ステッピングで有意な改善が認められ、体脂肪率、握力、長座体前屈、重心動揺、開眼片足立ち、全身反応時間では認められなかった。さらに、ほとんどの被験者が身体的および心理的に望ましい変化を報告した。OSSTは運動機能や心理面の改善の点で他の介護予防運動と同程度有効であった。さらに柔軟性や平衡性を高めるために改善が必要であるが、OSSTは安全性、継続可能性、効果の点から高齢者に相応しい運動であると考えられる。

収録刊行物

  • 看護科学研究

    看護科学研究 10 (2), 47-56, 2012

    大分県立看護科学大学看護研究交流センター

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206095638272
  • NII論文ID
    110009550301
  • DOI
    10.20705/jjnhs.10.2_47
  • ISSN
    24240052
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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