小児気管支喘息患者における強制オシレーション法による呼吸機能評価

書誌事項

タイトル別名
  • THE EVALUATION OF LUNG FUNCTION BY USING FORCED OSCILLATION TECHNIQUE FOR CHILDREN WITH ASTHMA
  • ショウニ キカンシ ゼンソク カンジャ ニ オケル キョウセイ オシレーションホウ ニ ヨル コキュウ キノウ ヒョウカ

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抄録

【背景・目的】小児気管支喘息の長期管理のための客観的評価法として呼吸機能検査が有用である.近年,国産の強制オシレーション法による呼吸機能測定機としてモストグラフ(チェスト社,東京)が開発され,臨床応用が進みつつある.今回は臨床的に安定した小児気管支喘息患者におけるモストグラフの測定値の意義と有用性を検証した.【方法】臨床的に安定した小児気管支喘息患者66名(11.5±3.0歳)にモストグラフ,スパイロメトリーを同時に測定し関係を評価した.【結果】モストグラフ測定値は体格因子と強く相関した.体格因子を除外したモストグラフとスパイロメトリーの間には,R5がFEV_1%の間に,R5-R20とFresがFEV_1%とMMFの間に強い相関関係を認めた.またモストグラフ測定値の,スパイロメトリー測定値や体格因子との重回帰分析でも,R5-R20とFresはMMFが強く影響していた.また%V^^._<25>の70%をカットオフ値とした解析では%V^^._<25>低値群でR5-R20, Fres, ALXが有意に高かった.【結語】モストグラフは小児気管支喘息の呼吸機能検査として有用であり,R5-R20, Fresは末梢気道の指標となる可能性が示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 61 (11), 1665-1674, 2012

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (24)*注記

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