市町村における高齢者・高齢者世帯の地域分布傾向とその差異について

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タイトル別名
  • Study on the inclinations and differnces in the regional distribution of the aged and the aged family in cities, towns, and villages

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抄録

現在,高齢社会に向けた生活環境づくりが急務の課題となっているが,高齢化の状況は,各都道府県や市町村によっても異なるが,同一市町村内でも地域・地区によって異なる.しかし,より地域の実情に対応したきめ細かな高齢者対策を展開するためには,生活に即したミクロな単位で,どのような高齢者が地域のどこで生活しているのかを把握することが不可欠である.そこで本研究では,高齢者や高齢者世帯の分布状況を町・大字単位でとらえ,その分布傾向や差異を明らかにすることを目的とし,今後の在宅ケア対策や高齢者関連施設の立地計画等での一指針を得ようとするものである.本研究では分析対象市町村を「首都近郊都市」「地方中核都市」「地方都市」「中山間部町村」「山間辺地町村」の5類型に分類し,分析指標は「高齢者人口密度」「高齢者比率」「高齢者のみ世帯比率」「家族同居世帯比率」の4指標とし,都市計画区域別に分析するとともに,各地区比率を地図上に布置し,分布傾向やその地域的差異を明らかにした.

収録刊行物

  • 介護福祉学

    介護福祉学 6 (1), 22-35, 1999-10-01

    日本介護福祉学会

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