特別養護老人ホーム入居者の施設サービス満足度の因子構造に関する検討

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タイトル別名
  • Discussion of the factorial structure of residential service satisfaction among residents of nursing homes

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抄録

本研究は,特別養護老人ホームの入居者本人が評価する施設サービス満足度の尺度開発に向けた第一段階として,まずその因子構造を明らかにすることを目的とした.調査方法は近畿地方の特別養護老人ホーム(17か所)への施設訪問による個別面接調査法であり,調査への協力依頼に同意が得られ,かつすべての質問項目に回答した入居者113人を分析対象者とした.施設サービス満足度の尺度案として,3つの下位領域で構成された15項目を設定した.まず探索的因子分析を行った結果,下位領域と一致した3因子の構造が妥当であると解釈した.次に因子構造モデルのデータへの適合度を確認的因子分析により検討し,さらに施設サービス満足度と主観的QOL(施設生活満足度)の関連性を構造方程式モデリングにより検討した.その結果,施設サービス満足度が「施設職員の態度」「施設環境の快適さ」「食事」の3つの下位領域で構成されていることを確認した.

収録刊行物

  • 介護福祉学

    介護福祉学 17 (1), 5-15, 2010-04-01

    日本介護福祉学会

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