New scaffolds for tissue engineering using adipose-derived stem cells

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抄録

ADSCs(脂肪組織由来幹細胞)は再生医療において有用な細胞源であり、臨床でも応用されている。しかしながら三次元的マトリックスの足場なしでは複雑な構造の組織再生は難しく、ADSCsを用いてこのような組織再生を行なう際には足場が必要である。従来、人工足場としてはPGA不織布が汎用されているが、PGAは疎水性であるためにADSCsの接着性と増殖性が低いと考えられる。細胞接着性と増殖性を改善するために、我々はコラーゲンコーティングPGA不織布を開発した。ラットの鼠蹊部より採取した脂肪組織から得た細胞の内でフローサイトメトリーによりCD29、90が陽性かつCD 11b、45が陰性と特徴つけられる細胞群をADSCsとして実験を行った。In Vitroの細胞増殖試験で、コラーゲンコーティングPGA不織布上では、それに対応するコラーゲン非コーティングPGA不織布上よりも細胞の接着・増殖が良好であった。この結果は、コラーゲンコーティングによりPGA不織布繊維表面が親水性になり、ADSCsの接着・増殖に有利な環境に変化したためと考えられる。

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