SIMD命令セットを用いた浮動小数点演算における精度低下検出
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抄録
計算機の数値計算に用いられる浮動小数点演算では,桁落ち,情報落ち,丸めの影響により精度低下を引き起こす場合がある.現在,数値計算の浮動小数点演算規格として広く用いられる IEEE754 は,桁落ち,情報落ちに対する例外の定義が無いため,演算結果の信頼性保証が不十分である.そこで本研究は,効率の良い精度低下検出を行うために,SIMD 命令セットを用いた精度低下検出手法を提案し,ソースコードを書き換えずに精度低下検出を行うシステムを,コンパイラインフラストラクチャである LLVM を用いて,精度低下検出コードをコンパイル時に組み込むことで実現した.その結果,SIMD 命令セットを用いた精度低下検出手法では,関連研究と比較して,精度低下検出を 24 倍高速化した.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. [システムソフトウェアとオペレーティング・システム]
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情報処理学会研究報告. [システムソフトウェアとオペレーティング・システム] 2013 (14), 1-7, 2013-04-18
一般社団法人情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570291227987050112
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- NII論文ID
- 110009579616
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- NII書誌ID
- AN10444176
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles
- KAKEN