多波長画像を用いた照度差ステレオ法の精度向上
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- 高谷剛志
- 大阪大学産業科学研究所
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- 松下康之
- Microsoft Research Asia
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- StephenLin
- Microsoft Research Asia
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- 向川康博
- 大阪大学産業科学研究所
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- 八木康史
- 大阪大学産業科学研究所
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抄録
本研究では,ランバート拡散反射モデルに基づく照度差ステレオ法の精度を向上するために,多波長画像を用いた新しい手法を提案する.多くの照度差ステレオ法はランバート拡散反射モデルを仮定しているが,この理想的な仮定と実際の観測とのずれが形状復元における誤差となる.この問題を軽減するために,本研究では反射率の波長依存特性を利用する.提案手法はある波長における観測が他の波長における観測よりもランバート拡散反射モデルに適合することに基づき,行列の階数解析によりその波長を特定し,照度差ステレオ法の精度を向上する.最適な波長は物体表面に沿って変化するため,様々な波長で推定した法線マップを組み合わせることにより,高精度な法線マップを得ることができる.実験結果として,合成画像および実画像を用いて,一般的な濃淡画像を用いた照度差ステレオ法よりも高い精度を得られることを示す.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. CVIM, [コンピュータビジョンとイメージメディア]
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情報処理学会研究報告. CVIM, [コンピュータビジョンとイメージメディア] 2012 (12), 1-8, 2012-08-26
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571698602871412864
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- NII論文ID
- 110009579940
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- NII書誌ID
- AA11131797
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- ISSN
- 09196072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles