多波長画像を用いた照度差ステレオ法の精度向上

この論文をさがす

抄録

本研究では,ランバート拡散反射モデルに基づく照度差ステレオ法の精度を向上するために,多波長画像を用いた新しい手法を提案する.多くの照度差ステレオ法はランバート拡散反射モデルを仮定しているが,この理想的な仮定と実際の観測とのずれが形状復元における誤差となる.この問題を軽減するために,本研究では反射率の波長依存特性を利用する.提案手法はある波長における観測が他の波長における観測よりもランバート拡散反射モデルに適合することに基づき,行列の階数解析によりその波長を特定し,照度差ステレオ法の精度を向上する.最適な波長は物体表面に沿って変化するため,様々な波長で推定した法線マップを組み合わせることにより,高精度な法線マップを得ることができる.実験結果として,合成画像および実画像を用いて,一般的な濃淡画像を用いた照度差ステレオ法よりも高い精度を得られることを示す.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571698602871412864
  • NII論文ID
    110009579940
  • NII書誌ID
    AA11131797
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ