日本の製品・サービスを対象とした不確実性回避性向の消費者態度への影響メカニズムの解明(調査研究)

書誌事項

タイトル別名
  • Elucidation of the Mechanism behind the Influences of Uncertainty Avoidance on Customer Attitudes towards Japanese Products and Services(Review and Survey)
  • 日本の製品・サービスを対象とした不確実性回避性向の消費者態度への影響メカニズムの解明
  • ニホン ノ セイヒン ・ サービス オ タイショウ ト シタ フカクジツセイ カイヒ セイコウ ノ ショウヒシャ タイド エ ノ エイキョウ メカニズム ノ カイメイ

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抄録

グローバルな競争が加速される中,ホフステードによる国の文化次元とそのスコアによる消費者態度への影響の研究が多くある.日本人の文化的特徴として不確実性回避が高く,それがCS(顧客満足度)等の品質評価について厳しい態度に結びついていることが知られている.しかしながら,それは国の平均値としての傾向であり,消費者個人の文化性向としての不確実性回避の影響については必ずしも明確な結論は得られていない.そこで,本研究では,10の製品・サービスを対象とした消費者のCSおよびその先行要因指標(知覚品質,知覚価値,企業イメージ)と不確実性回避の文化性向を測定することによって,不確実性回避の消費者態度の影響メカニズムの解明を目指すものである.その結果,不確実性回避は直接CSに影響を与えるよりも知覚品質等の先行要因指標を通して間接的に負の影響を与える,さらにその傾向はサービスよりも製品で顕著であることを示した.このような結果は,個人の文化性向が市場セグメント変数として有効であるとの新たな知見を与えるものである.

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参考文献 (17)*注記

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