-
- 緑川 信之
- 筑波大学図書館情報メディア系
書誌事項
- タイトル別名
-
- Origins of the Concept of Facet
- ファセット ガイネン ノ ゲンリュウ
この論文をさがす
抄録
現在のファセット概念の広がりとその要因を探るために,ファセット概念の形成期(19世紀第4四半期から20世紀前半まで)に作成された主要な分類法を調査した。検討した分類法は以下の3種類である;(1)ファセットという用語が初めて導入されたColon Classification(CC),(2)記号が独立要素から成る分類法であるUniversal Decimal Classification(UDC)とBibliographic Classification(BC),(3)単一要素から成る分類法であるDewey Decimal Classification(DDC)とExpansive Classification(EC)。その結果,ある区分特性に基づく区分肢の総体という意味でのファセット概念は,すでにDDCの初期の版から使われていたことを確認した。また,このもともとのファセット概念が,後に,独立した構成要素をもつ記号法,合成,中間見出し,という様々な意味をもつ概念に拡張されていく要因も,CC第3版までに出そろっていたことを明らかにした。
収録刊行物
-
- 日本図書館情報学会誌
-
日本図書館情報学会誌 59 (1), 17-31, 2013
日本図書館情報学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679545020160
-
- NII論文ID
- 110009597307
-
- NII書誌ID
- AA11333306
-
- ISSN
- 24324027
- 13448668
-
- NDL書誌ID
- 024400237
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可