Creative Hopelessness獲得の効果 : 言行一致の枠組みからの検討

• 酒井 美枝

  同志社大学大学院心理学研究科

• 伊藤 義徳

  琉球大学教育学部

• 甲田 宗良

  琉球大学大学院医学研究科

• 武藤 崇

  同志社大学心理学部

書誌事項

タイトル別名

• Effects of the Acquisition of Creative Hopelessness : Correspondence between Saying and Doing

抄録

「創造的絶望(絶望から始めよう) : Creative Hopelessness(CH)」とは、不快な私的事象を制御することへの動機づけの低減を目的としたアクセプタンス&コミットメント・セラピーにおける治療段階、および、その介入によって獲得されたクライエントの姿勢を指す。CHの獲得の効果を検討した研究はなく、その理由としてその弁別法がない点が挙げられた。そこで、本研究では、行動分析学における「言行一致」を用いて、CHの獲得を弁別し、その効果を検討することを目的とした。社会的場面への回避傾向の高い大学生17名に対して、CH Rationale(講義とエクササイズ)を実施した。結果として、CHが獲得された言行一致群は他群と比べ、介入後のRationaleに関する習得度が最終的に高くなる傾向が示唆された。また、言行一致群では介入前後で社会的場面への苦痛度や精神的健康が改善することが示された。

収録刊行物

• 行動療法研究

  行動療法研究 39 (1), 1-11, 2013-01-31

  一般社団法人 日本認知・行動療法学会

キーワード

• 創造的絶望
• 言行一致
• ルール支配行動
• アクセプタンス
• コミットメント

詳細情報

• CRID: 1390282763122110592
• NII論文ID: 110009603717
• NII書誌ID: AN00084471
• DOI: 10.24468/jjbt.39.1_1
• ISSN: 24242594
• ISSN: 09106529
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013223238
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可