高社交不安者に対する社会的スキル自己評価尺度短縮版作成の試み

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タイトル別名
  • Development of a Short Version of a Self-Rating Social Skills Scale for Individuals with High Social Anxiety

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抄録

本研究の目的は、対人不安の高い人の社会的スキルを測定するため、小山ら(2002)によって作成された自己評定式Social Skills Scale(SSS)の短縮版を作成することであった。新たに構成した短縮版の信頼性と妥当性が検討された。短縮版SSSは一因子構造を有し、高い内的整合性(α=.89)を示した。尺度の合計得点は社交不安を測定する複数の質問紙と有意な負の相関を示し、特に回避行動や、対人交流場面に対する不安との相関が強かった。集団認知行動療法を受けた社交不安障害患者の得点変化から、治療に対する反応性が評価された。その結果、治療終結時の効果サイズは.45、6カ月後のフォローアップ時の効果サイズは.44であり、短縮版SSSが治療に対して一定の反応性を有することが示された。今後の研究に対する示唆が議論された。

収録刊行物

  • 行動療法研究

    行動療法研究 39 (1), 35-44, 2013-01-31

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

参考文献 (30)*注記

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