NCS剤注入防除を行った林分でのカシノナガキクイムシによる被害と防除効果

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of NCS chemical control for 2 successive years on the damage by <i>Platypus quercivorus</i> (Coleoptera: Platypodidae)

抄録

NCS剤注入法による防除効果を検証することを目的に,防除事業が行われた林分でのカシノナガキクイムシによるコナラとミズナラの被害状況を防除前後の2年間調査した。被害を受けた個体の割合はコナラが高かったが,枯死率はミズナラの方が高かった。コナラは2年連続して加害された個体の割合が高く,ミズナラは2年連続して加害されなかった個体の割合が高かった。防除後に激害・枯死した被害木の約9割が前年に被害を受けていない個体であった。防除域で防除前に被害を受けなかった個体は,非防除域よりも防除後の枯死率が低かった。これらのことから,NCS剤による防除に枯死率を下げる効果があることと,防除林分でもこれまで報告された非防除林分での結果と同様に,前年被害を受けていないミズナラに被害が集中することが判明した。

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被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204460185856
  • NII論文ID
    110009607234
  • DOI
    10.18982/tjfs.11.1_29
  • ISSN
    24241385
    13421336
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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