北限域のタブノキ成熟林とその周辺のクロマツ林におけるタブノキの更新

書誌事項

タイトル別名
  • Regeneration of <i>Machilus thunbergii</i> in mature and in surrounding pine stands at its northern limit

抄録

北限域のタブノキ林の保全を目的として,山形県酒田市飛島で,成熟したタブノキ林とその周辺のタブノキが侵入したクロマツ林の林分構造を調べた。タブノキ成熟林にはタブノキの幼樹(樹高1.3m以上,胸高直径5cm未満)はほとんど生育していなかったのに対し,クロマツ人工林には幼樹がha当たり700〜2400個体も存在しており,タブノキ個体群のサイズ分布も連続的であった。このようにタブノキはクロマツ林に数多く侵入,定着しており,胸高直径が30cmを超えて林冠を形成している個体も存在することから,クロマツ林がタブノキ林に遷移していく可能性が示唆された。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679439479296
  • NII論文ID
    110009607316
  • DOI
    10.18982/tjfs.1.1_9
  • ISSN
    24241385
    13421336
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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