固体量子情報の長距離移送と量子電子光学実験への挑戦 (解説)

書誌事項

タイトル別名
  • Quantum Information Transfer over a Long Distance and Attempts for Quantum Electron Optics
  • 固体量子情報の長距離移送と量子電子光学実験への挑戦
  • コタイ リョウシ ジョウホウ ノ チョウキョリ イソウ ト リョウシ デンシ コウガク ジッケン エ ノ チョウセン

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抄録

アハロノフ・ホーム効果を始めとする量子干渉効果が確認されるようになって以来,伝播する電子の波としての性質を利用した量子デバイスの開発は,長年にわたって固体物理の代表的な話題として世界中で研究が進められてきた.しかし,固体電子系の量子干渉効果に多経路干渉や電子間相互作用などの寄与が複雑な形で現れることが明らかになるにつれ,伝播する電子が個々に保持する量子力学的な情報を伝送したり制御したりすることは困難な課題と認識されるようになった.本稿では,これらの課題を克服して伝播する電子の持つ量子情報を伝送・制御する新しい技術や,それを用いて単一電子単位で量子光学的な実験を行う「量子電子光学実験」について解説する.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 68 (5), 288-295, 2013-05-05

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (25)*注記

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