東日本津波被災地における津波発生翌年の家屋侵入性ハエ類発生状況

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タイトル別名
  • Synanthropic flies in the Tsunami affected areas in the following year of Tsunami
  • ヒガシニホン ツナミ ヒサイチ ニ オケル ツナミ ハッセイ ヨクネン ノ カオク シンニュウセイ ハエルイ ハッセイ ジョウキョウ

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抄録

<p>東日本津波被災から1年以上経過した2012年4月,5月,7月,現地に赴き,瓦礫の山を中心にハエ類の発生状況を調査した.その結果,津波発生翌年には,昨年大発生したオオクロバエならびにクロキンバエの発生はほとんどなかった.これは主要な発生源である腐敗魚が撤去されたこと,昨年の防除活動によってクロバエ科のハエ類が壊滅的に駆除されたことが大きいと判断した.その上,湾岸の漁業基地の復興が遅れたために,クロバエ科類の発生源となる残渣の蓄積が少なかったことも影響したものと思われる.一部の地域(放置加工場,廃校内)でヒメイエバエの輪舞が見られたが,住宅地までの距離が離れていること,その間に連続した日陰の空間がないことから,飛来問題は生じないと判断した.2012年度,ハエ問題は生じることなく推移すると結論した.</p>

収録刊行物

  • ペストロジー

    ペストロジー 28 (1), 7-11, 2013-05-25

    日本ペストロジー学会

参考文献 (6)*注記

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