症例報告 腹腔内遊離ガス・門脈ガス血症を伴った腸管気腫症の1例  [in Japanese] Pneumatosis cystoides intestinalis with portal vein gas and intra-abdominal free air : Report of a case  [in Japanese]

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Abstract

門脈内ガスと腹腔内遊離ガスは、通常は腸管虚血に伴う腸管壊死や穿孔を疑わせる画像所見である。しかし、その他の機序によることもあり、診断と治療には注意を要する。今回、腸管気腫に伴う門脈内ガス、腹腔内遊離ガスを認めたが保存的治療を行った症例を経験したので報告する。症例は80歳代男性。突然の心窩部痛により救急搬送された。上腹部圧痛を認めるも腹膜刺激症状なし。血液検査で軽度の白血球上昇と炎症所見を認めるのみ。腹部単純X線、腹部CTで肝前面に多量の遊離ガス、門脈内ガスおよび腸管壁内気腫を認めた。全身状態は安定、腹膜刺激症状、腸管壊死所見を認めなかったことから保存的治療を選択した。消化管減圧および高濃度酸素投与療法により症状軽減、門脈内ガスも消失した。第5病日から経口摂取を開始し症状の再燃・増悪なく第18病日に自宅退院となった。門脈内ガス、腹腔内遊離ガス、腸管気腫を認めても、臨床症状が軽微で腸管壊死あるいは腸管穿孔が除外される場合は、厳密な管理のもと保存的に経過観察することが可能な症例も存在する。

Journal

  • Nagasaki Igakkai zasshi = Nagasaki medical journal

    Nagasaki Igakkai zasshi = Nagasaki medical journal 88(2), 142-146, 2013-06

    Nagasaki University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110009613378
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00275753
  • Text Lang
    JPN
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    0369-3228
  • NDL Article ID
    024915637
  • NDL Call No.
    Z19-185
  • Data Source
    NDL  NII-ELS 
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