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- 笠原 正大
- 暁星国際学園ヨハネ研究の森コース
書誌事項
- タイトル別名
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- The Process of the Alteration of "Media Literacy" in Japan : In Relation to the Discourse on "Media Education"
- ニホン ニ オケル メディア ・ リテラシー ノ ヘンシツ ト ソノ ゲンイン ; 「 メディア キョウイク 」 ニ カンスル ゲンセツ ノ ブンセキ カラ
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抄録
日本において,メディア・リテラシーは複合的な能力としてとらえられている。しかし教育実践の中では,メディアによって表現する能力,メディアによる情報を解釈する能力,メディアを使用する能力といった要素のうち,ひとつだけにしか力点を置ていない場合でも,それはメディア・リテラシー教育であると解釈されてきた。メディア・リテラシーの解釈が多様化しはじめる傾向は,1980年代から90年代にかけての「メディア教育」に関する議論の中に見出すことができる。日本のメディア教育が「メディアについての教育」と「メディアによる教育」を統合する概念へと変化する中,メディア教育が目標とする能力であるメディア・リテラシーの解釈もまた,その幅を広げていった。結果として日本では,「メディア教育」の枠組に含まれるあらゆる実践を「メディア・リテラシー教育」として解釈しうる状況が生まれたのである。
収録刊行物
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- 教育メディア研究
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教育メディア研究 18 (1-2), 13-23, 2012
日本教育メディア学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205835022080
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- NII論文ID
- 110009616711
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- NII書誌ID
- AA11144471
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- ISSN
- 24242527
- 13409352
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- NDL書誌ID
- 023985569
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可