右B^1転位気管支領域に限局した肺気腫の1切除例

• 星野 英久

  さいたま赤十字病院呼吸器外科

• 石川 亜紀

  さいたま赤十字病院呼吸器外科

• 門山 周文

  さいたま赤十字病院呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Localized Pulmonary Emphysema at the Area of the Right Displaced Segmental Bronchus (B^1)

抄録

背景.異常気管支領域には気管支拡張や気管支炎の合併頻度が高いとされている.症例. 33歳,男性.右気胸の診断にて加療目的に当科転院となった.胸部CTで,右肺尖に肺嚢胞が多発しており,また右B^1転位気管支領域に限局して著明な気腫性変化を認めた.術中に肺尖の肺嚢胞より気漏を確認したが,気腫性変化の著明な右S^1を切除する方針とし,胸腔鏡補助下右S^1区域切除術を施行した.病理組織学的には,肺尖の気腫性肺嚢胞とともに小葉中心性肺気腫と遠位細葉性肺気腫が混在しており,喫煙による変化が強く疑われた.結論.異常気管支領域に特異な画像所見を呈し,その病理像が捉えられた症例であり,異常気管支領域の免疫防御機構の低下が示唆された.

収録刊行物

• 気管支学

  気管支学 35 (4), 424-429, 2013

  特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

キーワード

• 気管支分岐異常
• 転位気管支
• 肺気腫
• 喫煙
• 気胸

詳細情報

• CRID: 1390282679731022720
• NII論文ID: 110009635596
• NII書誌ID: AN00357687
• DOI: 10.18907/jjsre.35.4_424
• ISSN: 21860149
• ISSN: 02872137
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013333285
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可