「ホロコースト否定文献」の図書館での扱いについての考察 : 「真実の使節団」事件へのカリフォルニア州図書館協会の対応をめぐって

書誌事項

タイトル別名
  • Re-examining the Controversy over Holocaust Revisionist Literature in Libraries : The California Library Association and the Truth Missions Incident
  • 「 ホロコースト ヒテイ ブンケン 」 ノ トショカン デ ノ アツカイ ニ ツイテ ノ コウサツ : 「 シンジツ ノ シセツダン 」 ジケン エ ノ カリフォルニアシュウ トショカン キョウカイ ノ タイオウ オ メグッテ

この論文をさがす

抄録

本稿は,反ユダヤ主義に基づいた「ホロコースト否定文献」の図書館での扱いについて考察する。まずカリフォルニア州図書館協会が1983年に経験した事件で,ホロコースト否定論者デイヴィッド・マッカルデンの表現の自由を認め,年次大会に参加を認めたことから,図書館の「ホロコースト否定論」の対応が論争となった事件を考察する。ここでは協会の内部対応に焦点をあて,聞き取り調査と第1次資料によって検証した。さらにアメリカ図書館協会の人種偏見・人種差別の方針の変遷を分析した上で,この事件が図書館の対応や方針策定に示唆するものを考察する。

収録刊行物

  • 図書館界

    図書館界 65 (3), 184-199, 2013

    日本図書館研究会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ