Zinc deficiency in end-stage hepatocellular carcinoma patients treated with chemotherapy

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  • 化学療法下にある末期肝細胞癌患者の亜鉛欠乏

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末期肝細胞癌患者では栄養状態の悪化が多く見られ,これは予後を左右する重要な因子である。化学療法目的で入院した33名のIV期肝細胞癌患者で,食事摂取状況と臨床検査データとの関連を調べた。血清中の直接ビリルビン,間接ビリルビン,LDH,AST,ALT,ALP,アルブミン,CRP,AFPさらに入院中の平均食事摂取率,食事摂取量,摂取エネルギー量,摂取食塩相当量,鉄摂取量,亜鉛摂取量,ビタミンK摂取量および年齢を変数として重相関分析を行った。食事摂取率に影響を及ぼしているものはCRPとAFPであり,CRPに影響を及ぼしているものは亜鉛摂取量であった。亜鉛摂取量に影響を及ぼしているものはCRPとAFPであり,亜鉛摂取量はアルブミンにも影響を及ぼしていた。以上の結果から,亜鉛欠乏は本病状と深い関係があることを示しており,これらの患者においてこの問題を改善することが必要と考える。

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