下眼瞼の腫脹を伴う歯内-歯周疾患I型病変の診断および治療における歯科用コーンビームCTの有用性

DOI
  • 牛尾 悟志
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 松本 典祥
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 水上 正彦
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 泉 利雄
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 諸冨 孝彦
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 春名 千英子
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 福田 泰子
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 逸見 晃司
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 板家 圭祐
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野
  • 阿南 壽
    福岡歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report : The Utility of Cone-beam Computed Tomography in the Diagnosis and Treatment of Endodontic-periodontal Disease with Swelling of the Lower Eyelid

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抄録

目的:歯内-歯周疾患により惹起された歯肉腫脹の報告は多数認められるが,歯内-歯周疾患に伴う下眼瞼の腫脹に関する報告はほとんど認められない.今回,眼窩下方向へ炎症が波及した歯内-歯周疾患の診断および治療における,歯科用コーンビームCT (CBCT)の有用性について報告する.症例:患者は52歳男性.歯肉膿瘍と下眼瞼の腫脹を主訴として来院した.臨床症状とCBCTの画像により,上顎左側側切歯の急性化膿性根尖性歯周炎および歯内-歯周病変と診断した.また,根尖部付近のフェネストレーションが眼窩下方向への炎症の拡大に関与している可能性が推察された.そこで,CBCTの3D画像を基に,患歯の感染根管治療を施した.3カ月後,臨床症状は消失し,根尖周囲の透過像は観察されなかった.結論:歯肉膿瘍と口腔外の腫脹を認める歯内-歯周疾患の診断および治療において,CBCTの使用はきわめて有効であることが示唆された.

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