多指向映像表現技術(高臨場感ディスプレイフォーラム2013~高臨場感ディスプレイの可能性とビジネスを探る)

  • 小澤 史朗
    日本電信電話株式会社,NTTメディアインテリジェンス研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Multi-View Displaying Technology
  • 多指向映像表現技術
  • タシコウ エイゾウ ヒョウゲン ギジュツ

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抄録

映像に指向性を持たせ,観察位置に応じた角度の被写体映像を表示することで,遠隔会議における人物の向きを表現できる多指向映像表現手法の研究開発に取り組んでいる.映像に指向性を持たせる手法としては,裸眼立体視ディスプレイやマルチビューディスプレイで取り組まれているが,解像度の低下や,輝度の低下あるいは視域の狭さなどが課題になっている.一方で,人物映像を表示については,被写体をモデル化することによって,自由な視点から人物映像を再現する手法が多く提案されているが,被写体人物の映像品質を保持したままでの表示を考えると,撮影した映像をそのまま表示できることが望ましい.本稿では,広い視域を確保する背面投射型のマルチビューディスプレイである"QDAスクリーン"を用いて,複数視点から撮影した人物映像を,一つのディスプレイに重畳表示し,見る位置に応じて映像を切り替えることができるシステムMulDiRoHを提案する.

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