歯接触分析装置(バイトアイ<sup>®</sup>)の接触面積の再現性に関する基礎的研究

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タイトル別名
  • Repeatability of the occlusal contact area measurements using a BiteEye<sup>®</sup> tooth contact analyzing device
  • 歯接触分析装置(バイトアイ)の接触面積の再現性に関する基礎的研究
  • ハ セッショク ブンセキ ソウチ(バイトアイ)ノ セッショク メンセキ ノ サイゲンセイ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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抄録

咬合接触の面積や点数を定量的に分析することができる歯接触分析装置における接触面積の繰り返し測定の再現性について検討した.練和した咬合接触検査材を,ガラス練板上に置き,定荷重器に取り付けた鋼球により1kgで加重した.7種の異なる直径の鋼球を用い,シリコーン試料を製作した.歯接触分析装置を用いて,シリコーンの厚み4,9および29μm以下における面積を測定した.同一日に2回の繰り返し測定を行った.級内相関係数(ICC)と,Bland-Altman分析から得られた平均差および95%一致限界で,繰り返し測定の再現性について評価した.すべてのシリコーンの厚みの繰り返し測定において,ICCは0.9以上を示し,高い再現性が認められた.Bland-Altman分析の平均差は,シリコーンの厚み4,9および29μm以下の順に-0.005mm2,-0.002mm2,0.011mm2を示し,ゼロに近い値が認められた.95%一致限界は,シリコーンの厚み4,9および29μm以下の順に,-0.083〜0.070mm2,-0.054〜0.051mm2,-0.082〜0.105mm2を示した.歯接触分析装置の繰り返し測定の再現性は,非常に高いことが明らかとなった.

収録刊行物

  • 歯科医学

    歯科医学 76 (2), 83-88, 2013

    大阪歯科学会

参考文献 (22)*注記

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