義民伝承と明治期におけるその変遷について

書誌事項

タイトル別名
  • ギミン デンショウ ト メイジキ ニ オケル ソノ ヘンセン ニ ツイテ
  • On the Reformation of Gimin-densho in Meiji Era

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抄録

各地に伝承と共に存在する「義民」は、江戸時代においてはその土地で英雄であった。中でも佐倉惣五郎は、歌舞伎の流行もあって、よく知られた存在であっただけに、民権運動に利用されることとなる。きっかけとなった内のひとつに福沢諭吉の著作「学問のすゝめ」がある。暴政を行う政府に対し、正当に抵抗を続ける存在として「義民」を「民権家」に照らし合わせたのである。その後民権家によって多くの義民伝承が収拾、著述され、顕彰が行われたが、『東洋民権百家伝』により、全国の義民伝承の収拾がされている。本稿では、佐倉惣五郎の義民伝承の整理と共に、明治期の中でも自由民権運動の展開に「義民」がどのように利用され、影響したのかについて考察する。

佐倉惣五郎

義民伝承

自由民権運動

福沢諭吉

identifier:DB004200007551

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