近年当科で原体照射による放射線治療を施行した口腔癌症例に関する検討

  • 東海林 理
    岩手医科大学歯学部口腔顎顔面再建学講座歯科放射線学分野
  • 中里 龍彦
    岩手医科大学医学部放射線医学講座
  • 泉澤 充
    岩手医科大学歯学部口腔顎顔面再建学講座歯科放射線学分野
  • 有賀 久哲
    岩手医科大学医学部放射線医学講座
  • 小豆嶋 正典
    岩手医科大学歯学部口腔顎顔面再建学講座歯科放射線学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Oral Cancer Patients Treated with Conformal Radiotherapy

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抄録

われわれは2006年から2012年までの間に岩手医科大学附属病院歯科医療センターに来院した130名の口腔癌患者に対して原体照射による放射線治療を行った. 今回, それらの症例について, 性別, 年齢分布, 原発部位, 病理組織診断, TNM分類,照射目的, 併用化学療法剤の投与方法,総線量,照射方法,照射範囲に関して分析した.<br> 結果は以下の通りである. <br> 1. 男女比は2.2対1で男性のほうが多かった. 年齢のピークは男性が60歳代,女性は70歳代だった.<br> 2. 原発部位は舌が, 病理組織診断では扁平上皮癌が最も多かった. <br> 3. TNM分類では, T4が40.0%と最も多く, T2が28.5%, T3が21.5%と続いた. <br> 4. 併用化学療法は動注が, また照射目的は根治照射が最も多かった. <br> 5. 総線量は40-49Gyが最も多く, 60-70Gyが続いた. <br> 6. 照射方法は非対向2門照射が多く選択され,照射範囲は原発巣と所属リンパ節を含めた例が最も多かった.

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