在宅虚弱高齢者である二次予防事業参加者の疼痛有症率と疼痛の状況が健康関連QOLに及ぼす影響

• 古田 良江

  浜松医科大学大学院医学系研究科看護学専攻

• 鈴木 みずえ

  浜松医科大学看護学科

• 高井 ゆかり

  東京大学大学院医学系研究科

書誌事項

タイトル別名

• Pain Prevalence and the Situation of Pain which Affects the Health- related QOL among Community-dwelling Frail Elderly in the Long-term Care Prevention Project for Persons at Risk of Being in Need of Support

抄録

本研究の目的は,在宅虚弱高齢者である二次予防事業参加者の疼痛有症率と疼痛の状況が健康関連QOLに及ぼす影響について明らかにすることである.対象者は495人,平均年齢は, 84.7 (±5.4)歳であった.過去1か月間の疼痛有症率は73.1%,もっとも多い疼痛部位は腰部,疼痛部位数の平均数は1.9 (±1.0)か所であった. SF-8は, PCS(身体的QOLサマリースコア)が非疼痛有症群52.1 (±4.0)点,疼痛有症群44.3(±5.7)点で有意に疼痛有症群が低く, MCS(精神的QOLサマリースコア)は,非疼痛有症群51.0 (±5.7)点,疼痛有症群51.9(±6.2)点で有意な差はみられなかった.疼痛有症群におけるSF-8のPCSとMCSを目的変数として重回帰分析を行った結果, PCSを抑制するものは,もっとも強い疼痛の程度,疼痛による歩行能力への支障,疼痛による対人関係への支障,神経障害性疼痛スクリーニング得点,疼痛による生活を楽しむことへの支障であった. MCSを有意に抑制するものは,疼痛による気分・情緒への支障と疼痛による対人関係への支障であった.

収録刊行物

• 老年看護学

  老年看護学 18 (2), 48-57, 2014

  一般社団法人 日本老年看護学会

キーワード

• 在宅虚弱高齢者
• 疼痛の状況
• 二次予防事業
• 疼痛有症率
• 健康関連QOL

詳細情報

• CRID: 1390282680212058240
• NII論文ID: 110009806717
• DOI: 10.20696/jagn.18.2_48
• ISSN: 24320811
• ISSN: 13469665
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014225291
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
  • KAKEN
  • Crossref
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可