「風評被害」のプロトタイプ意味論

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タイトル別名
  • Polysemic structure of the Japanese word “fuhyo-higai” : A prototype semantics approach
  • 「 フウヒョウ ヒガイ 」 ノ プロトタイプ イミロン

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抄録

「風評被害」とは,基本的には,根拠のない情報の流布によって生じた大衆的忌避行為が引き起こす経済的被害のことをさすが,2013年3月11日に起こった東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故の後,この用語は多くの報道言説の中で用いられながら多方向に及ぶ意味・用法の拡張を示した。本稿は,プロトタイプ意味論の方法に基づいて,こうした多義的意味拡張のプロセスを検証しながら,新たに成立したこの用語の意味構造を明らかにした。

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