緩和ケアに関して専門性の高い看護師が行う訪問看護師との同行訪問の実施可能性 : 国内分布と地理的関連性の分析

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タイトル別名
  • Feasibility of home visit by nurses with higher palliative care specialty with visiting nurses in Japan : Analysis of nationwide distribution and geographical associations
  • カンワ ケア ニ カンシテ センモンセイ ノ タカイ カンゴシ ガ オコナウ ホウモン カンゴシ ト ノ ドウコウ ホウモン ノ ジッシ カノウセイ : コクナイ ブンプ ト チリテキ カンレンセイ ノ ブンセキ

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抄録

目的:2012年に診療報酬上評価された緩和ケアについて専門性の高い看護師(NHPCS)が行う訪問看護師との療養者宅への同行訪問の実施可能性を地理情報システム(GIS)により検討した。方法:都道府県別にNHPCSの分布や養成機関の位置との関連を検討し,NHPCSが少ない都道府県について,所属医療機関と訪問看護ステーションの位置等の関連をMANDARAにより分析した。結果:老年人口あたりのNHPCSの分布は都道府県間で2.6倍の差があり,近隣にがん関連認定看護師養成課程の定員が多い県で多くなっていた。NHPCSが少ない県では,訪問看護ステーションの半径10km圏内にNHPCSが所属する医療機関がない割合が高かった。考察:GISの利用によりNHPCSと養成機関の偏在や実施困難な地域の存在が明らかになり,国内及び都道府県内の人的資源の均てん化のため同行訪問の取り組みの必要性が示唆された。

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