信号因子が複数存在するシステムに対する動特性ロバストパラメータ設計

  • 佃 康司
    早稲田大学 大学院 創造理工学研究科 経営システム工学専攻
  • 永田 靖
    早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Robust Parameter Design for Multi Signals Response System
  • シンゴウ インシ ガ フクスウ ソンザイ スル システム ニ タイスル ドウトクセイ ロバストパラメータ セッケイ

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抄録

実験計画法などの統計的手法を用いてノイズに強い設計を行うための手法は,総称してロバストパラメータ設計と呼ばれる.その代表的な方法体系としてタグチメソッドがある.タグチメソッドが対象とする最も単純なシステムは入出力が1つずつ存在する場合であるが,入力を複数とりあげることによって,複数の入力を比較できる,より広い範囲の目標値を実現できるか検討できるといったメリットが存在する.実際,入力が複数存在する場合の議論もいくつかある.しかし,入力が1つだけ存在する場合を回帰分析の意味で自然に拡張したものは見られない.本稿では,既存の手法の理論的な問題点を示し,入力が1つだけ存在する場合の自然な拡張としてその問題点を解決する設計方法を提案する.また,実証分析によって提案手法が良い設計解を導くのみならず,信号因子を複数とりあげるメリットを生かすために有用であることを示す.

収録刊行物

  • 品質

    品質 44 (2), 243-251, 2014

    一般社団法人 日本品質管理学会

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