製造業のサービス化に伴う研究開発行動の変化 R&D Transformation Involved by Sevitization of IT Company

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

「経済のサービス化」という社会の構造変化が進んでいる。しかしながら,サービス・イノベーションの実態調査では,サービスの雇用および経済規模に対してサービスにおける研究開発活動の貢献が過小評価されている。本研究では,これまで製造業においてイノベーションの原動力となってきた理工学,主に情報技術を基礎とした研究開発が貢献したサービス・イノベーション事例を分析した結果を報告する。製品開発を目的とする研究からサービス研究へ移行した研究開発者に対しアンケートおよびインタビュー調査を行い,製造業のサービス化によって研究開発者の行動がどのように変化するのか,顧客と研究開発者との価値共創による研究開発の成果について明らかにする事を目的とする。調査の結果,顧客とのコラボレーションによって研究開発者の行動が変化し,顧客の使用価値視点からのサービス・システムの創造を重視し,新しい研究領域を作り出す行動(使用価値を出発点とする新規研究開発)を示すようになることが示唆された。また,サービス研究において研究開発者によって創造された成果は,技術だけではなく,顧客の使用価値の具現化のために技術をサービス・システムに埋め込むための統合・デザイン手法や顧客やサービス組織の保持する知識から得られた現場知にまで至る事が示された。

Shifting to service economy by transforming social structure has become a global phenomenon. This affects the research and development (R&D) organization. Manufacturing companies are shifting to service business, therefore the R&D needs a transformation to drive service innovation. This paper grasps the R&D transformation focusing on R&D activities by questionnaire and interview surveys. First, our findings suggest that the collaboration with a service organization changes the R&D behaviors, so that they create new research themes based on value in use viewpoints. Second, the outputs created by R&D in service research are not only new technologies added to technologies developed through existing R&D and applications such as extensions and adaptations of technologies, but also integration and design methods to embed technologies into service systems, and site knowledge obtained from knowledge maintained by the customer.

収録刊行物

  • 研究 技術 計画

    研究 技術 計画 28(3_4), 281-291, 2014

    研究・イノベーション学会

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110009810701
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1030142X
  • 本文言語コード
    JPN
  • ISSN
    0914-7020
  • NDL 記事登録ID
    025327407
  • NDL 請求記号
    Z14-1368
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  J-STAGE 
ページトップへ