P-20 夏季の通勤列車内の温熱環境調査(ポスターセッションII)
書誌事項
- タイトル別名
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- P-20 Field survey of the thermal environment in commuter trains in summer
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抄録
夏季の通勤列車内の温熱環境の実態を把握するため,営業運転中の通勤列車内の温湿度測定,および主観評価を行った。駅間走行中の車内には水平方向に平均で3℃,最大で6℃程度の温度差が生じており,車内位置により温熱快適性が異なる可能性が示唆された。車内各位置の上下温度差は4℃以下であり,温熱快適性に大きな影響を及ぼすほどではなかった。温湿度変化速度は±1.0℃/min, ±6.0%/min程度まで観測され,非定常性の高い温熱環境であることを確認した。駅停車中のドア開時の温度上昇幅は,ドア直近では平均2.7℃,その他の位置では平均1.5℃程度であった。主観評価結果と評価時の温湿度測定値を基に,PMV,PPDを算出し,本調査での不快申告率,不満足申告率との比較を行った。PPDがPMV=0で最小値となるのに対し,不快申告率,不満足申告率はPMV=-0.5付近で最小値をとり,季節性が温熱快適性に影響を及ぼしていることが示唆された。
収録刊行物
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- 人間-生活環境系シンポジウム報告集
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人間-生活環境系シンポジウム報告集 37 187-190, 2013-11-22
人間-生活環境系会議
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詳細情報
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- CRID
- 1541698620276405760
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- NII論文ID
- 110009830923
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- NII書誌ID
- AN10498594
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles