<笙の岩屋>の形象 : 西行の宗教をめぐる和歌のつくり方(<特集>宗教をめぐる中世の言説)

書誌事項

タイトル別名
  • The Image of "Shou-no-iwaya" : Saigyo's Method of Making Religious Poems(<Special Issue>Religious Discourses in Medieval Times)
  • 〈笙の岩屋〉の形象--西行の宗教をめぐる和歌のつくり方
  • ショウ ノ イワヤ ノ ケイショウ サイギョウ ノ シュウキョウ オ メグル ワカ ノ ツクリカタ

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抄録

中世の宗教をめぐる和歌の言説について、特に宗教を和歌がどのように扱っていくのかに関して熱心に取り組んだ西行の和歌について考える。末法の世で、西行が意識した方法は、縁起・神話・霊験譚・往生伝といった種々の宗教説話を和歌の俎上にのせて、説話世界に漲っていた宗教的なエネルギーを和歌の世界に流し込むことだった。本稿では、具体的には、文学作品の中において、大峰の行場を象徴し、日蔵伝承に彩られる「笙の岩屋」を詠んだ西行歌を例に考えてみた。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 57 (7), 28-36, 2008

    日本文学協会

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