スエヒロタケの発酵能による昆布および鰹節だしがらを用いた調味料素材の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of seasoning materials by Schizophyllum commune fermentation of kelp and dried bonito by-products
  • スエヒロタケ ノ ハッコウノウ ニ ヨル コブ オヨビ カツオブシ ダシ ガラ オ モチイタ チョウミリョウ ソザイ ノ カイハツ

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抄録

スエヒロタケ(NBRC6504)には高いプロテアーゼ活性が見られ,特に酸性-中性のpHにプロテアーゼの至適があるものと推定された.スエヒロタケの菌糸は,炭水化物を多く含む昆布だしがらおよび昆布だしを用いた培地において旺盛に生育した.また,タンパク質を多く含む鰹節だしがらと炭水化物を多く含む昆布だしがらの混合培地で,最も多くの総遊離アミノ酸が得られた.特に,混合培地のだしがら濃度20%が最大の遊離アミノ酸濃度を示し,旨味を呈するアスパラギン酸とグルタミン酸の濃度も大幅に増加した.産業廃棄物として処理されている昆布および鰹節のだしがらを担子菌で発酵させることにより,呈味性を有する調味料素材を開発することが可能である.

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