疾患・障害をもつ児童生徒と家族の夏休み : 学校外生活の現状  [in Japanese] The Extracurricular Lives of Elementary/Junior-high Aged Children with Disabilities  [in Japanese]

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Abstract

学校週5日制の実施などにより,子どもたちが学校外で生活する時間は延長し,家庭や地域での生活は重要になってくる.一方,これまで疾患や障害をもつ児童生徒の学校外の生活は社会性が乏しく,かつ親が抱え込んでいることが多いことが明らかにされてきた.本研究では,そうした障害病児と家族の家庭生活や地域生活など学校外の生活について,夏休みに焦点をあてて実状を明らかにし,地域生活の充実を図る手だてを考えていくための基礎資料とすることを目的に調査を行った.調査は,普通校の小中学校と養護学校の小学部・中学部に在籍する疾患・障害のある子どもの母親164名を対象に,無記名の自記式質問紙調査を実施した.分析対象となったのは101名であった.主な調査項目は子どもの要介助度,介助状況,子どもの夏休みの過ごし方,子どもと家族のイベントである.結果,疾病・障害をもつ子どものほとんどは,夏休み中は家族とすごしていた.また旅行や帰省などの家族イベントについては,8割以上が経験をしていた.一方,半数以上の子どもは,定期検診や機能訓練に通うなど,疾患や障害の管理に関わっており,それ自体が主要な外出の機会となっていた.また「学校主催」や「当事者や親の会主催」の行事への参加率と比べて,「自治会や子供会主催」の地域行事への参加は低くなっていた.夏休み中は,障害病児は社会参加の機会や家族以外の人と関わる機会は乏しく,社会性をのばせるような環境が学校外の生活の中に整っていないことが明らかになった.子どもの主たる介助者は母親がほとんどであった.主介助者の平均睡眠時間は短く,肩こりや起床時の疲労感などの身体症状をほとんどの者が訴えていた.夏休み中にはさらに介助や家事が非常に増えたと感じる者が3割にのぼり,平時よりも介助・家事の負担が増加していた.こうした介助・家事に対するサポートは,配偶者や子どもが主たる提供源になっており,家族同士で補完して対処していた.

Journal

  • Journal of Japan Academy of Community Health Nursing

    Journal of Japan Academy of Community Health Nursing 3(1), 187-192, 2001

    Japan Academy of Community Health Nursing

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110009864561
  • Text Lang
    JPN
  • ISSN
    1346-9657
  • Data Source
    NII-ELS  J-STAGE 
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