訪問看護活動における高齢療養者と家族のニーズに対する他職種との連携

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タイトル別名
  • Collaborations with Professionals of Health, Medical and Welfare to the Needs of Elderly Clients and Their Families with the Visiting Nurse

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抄録

本研究は,訪問看護活動を通し高齢療養者と家族のニーズを明らかにすることである.また,ニーズに対応した訪問看護師と他職種との連携活動を分析し,訪問看護師の役割を明確にすることを目的とする.対象は4か所の訪問看護ステーションに勤務する看護師である.そこに,勤務する訪問看護師の中から3年目以上で他職種と連携を行っている10事例を選定してもらった.方法は訪問看護師,療養者・家族に半構造化インタビューを実施,また許可が得られた療養者には,訪問看護師に同行し参加観察を行う.収集した質的データの内容を分析した,その結果,療養者と家族のニーズの分類は,【療養者のニーズ】,【家族のニーズ】,【療養者・家族のニーズ】であった.連携のニーズの特徴は顕在的ニーズ『他職種と家族の関係調整』,潜在的ニーズ『生活の二次的障害の予防』,『療養生活の調整』であった.療養者・家族のニーズに対応する連携パターンは14種類であった。連携活動における訪問看護師の役割は,「病状,症状の判断と適切な職種への連携・指示」「服薬の管理・指導・効果の観察」「精神状態を判断し適切な職種を調整」「家族と連携する重要性」「ヘルパーに対する療養者の健康管理面での指示」「予測的指導と予防」「他職種との連携の構築」が示唆された.

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