遠隔多人数会話のための発話音源定位分散の効果

  • 野口 康人
    筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
  • 叶 ?
    筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
  • 井上 智雄
    筑波大学図書館情報メディア系

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Distributed Auditory Localization for Remote Conversation by Multiple Participants

この論文をさがす

抄録

ビデオ会議システムなどによる遠隔コミュニケーションの普及にも関わらず,その音声環境は現在でもモノラルまたは 2ch ステレオ程度であることが多い.しかし,多人数が遠隔から参加する場合に参加者の音声が同一スピーカを用いて再生されると聴き取りにくいと思われる.本研究では多人数会話における発話音源の定位を数箇所に分散させることの効果について実験的に検討した.同時発話時に認識できる単語数を測定したところ,母語,非母語に関わらず定位を分散させた方が聴き取りの成績がよく主観的にも効果的であること,少なくとも 1 名の話は聴き取れると期待できる同時話者人数の限界が 2 名から 3 名に向上することが分かった.

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571417127815472000
  • NII論文ID
    110009868024
  • NII書誌ID
    AA12628327
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles
    • KAKEN

問題の指摘

ページトップへ