コンテナ型仮想化の機能を応用したページング方式

  • 中川 岳
    筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻
  • 追川 修一
    筑波大学システム情報系情報工学域

書誌事項

タイトル別名
  • A Paging Method utilizing Container-Based Virtualization

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抄録

コンテナ型仮想化は,コンテナと呼ばれるプロセスグループごとに独立した実行環境を提供する,オペレーティングシステム (OS) レベルの仮想化である.それぞれのプロセスはコンテナと呼ばれるグループに分類され,異なるコンテナに属するプロセスは互いに影響を受けない.互いに関連のあるプロセスを同じコンテナに所属させ,他のプロセスから隔離することで,ホスト OS 上で複数の独立したサービスを提供することができる.このコンテナ型仮想化では,関連があるプロセスが同じコンテナに所属するため,通常のプロセス実行よりも詳細にプロセス間の関連性を把握することができる.この情報を利用することで,あるプロセスが実行待機状態になった場合に,関連するプロセスがページアウトされているならば,スワップ領域からの先読みが可能である.つまり,コンテナの情報を利用することでページングのコストを削減することが可能である.本発表では,コンテナ型仮想化環境で得られる情報を応用したページング方式について議論する.

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950402638423936
  • NII論文ID
    110009877658
  • NII書誌ID
    AN10444176
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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