FPGAタブレットによるモバイルアクセラレータ

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抄録

近年のプロセッサには動画デコードや暗号化回路など頻繁に利用される処理向けに専用回路がハードウェアで組み込まれていることも多い.しかし,すべての処理に対して専用回路を静的に用意することは現実的ではない.本研究では,モバイル端末での利用を前提として,FPGA を用いた Android タブレットを試作し,いくつかの数値演算専用アプリを実装した.Android アプリから FPGA 資源を Partial Reconfiguration (動的部分再構成) により利用するための API を実装し,CPU と演算性能を比較した.本研究で作成したアプリは,(1) アルゴン粒子の 2 次元分子動力学シミュレーション,(2) 大きなデータに対する固定ビットパターンのマッチング,(3) 外部 IO を使用した LED 発光回路の 3 つである.(1) の回路では CPU による処理速度に対して 340倍,(2) の回路では 180 倍の高速化が行えた.また,(3) の回路により Android アプリから外付けハードウェアを簡単に操作できることが示せた.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572261552776591488
  • NII論文ID
    110009877727
  • NII書誌ID
    AN10463942
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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