オープンデータ時代における政府情報アクセスの変容をめぐる試論 : Frank Upwardらの「レコードキーピング情報学」を意識しつつ

  • 古賀 崇
    天理大学人間学部総合教育研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • A note on changing faces of access to government information in the era of open data : Based on a suggestion of "recordkeeping informatics" by Frank Upward et al.
  • オープンデータ ジダイ ニ オケル セイフ ジョウホウ アクセス ノ ヘンヨウ オ メグル シロン : Frank Upward ラ ノ 「 レコード キーピング ジョウホウガク 」 オ イシキ シ ツツ

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抄録

近年、「オープンデータの活用」が国際社会の大きなトピックとなっている。ここでの「オープンデータ」とは、さまざまな組織がもつ「生データ」を、「オープン」な形で-具体的にはウェブ上で、入手も加工・利用も自由な形で-提供し、またその加工・利用を通じてデータの提供主体と利用主体との相互交流を目指す取り組み、とまとめられる。各国においては、政府や自治体がオープンデータの主要な担い手となりつつある。本稿ではオープンデータの現状、特に政策面での影響を紹介しつつ、これが「政府情報アクセス」にどのような変化をもたらしうるかを論じる。ここでは、記録管理・アーカイブズの世界に大きな影響をもたらした「レコード・コンティニュアム」論の発案者であるFrank Upwardらが新たに提唱した、「レコードキーピング情報学」の構想を、参照軸として用いる。

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