A-5 病室の向きと間仕切りカーテンの開閉が病室環境に与える影響(セッションA)

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  • A-5 The effect of patient room orientation and open or closed partition curtains on patient room environment

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抄録

療養環境は病気の回復に影響を与えると言われ、中でも光環境や温熱環境の調整は重要である。本研究は、病室の向きによる照度や温湿度の違い、病室の間仕切りカーテンの開閉による照度の違いを調査した。その結果、南向き病室の窓際の平均照度は、7時が3964 lx、11時30分が4304 lx、16時が1652 lxを示し、早朝に高照度を得、昼以降に低くなった。一方、北向き病室は、7時が1914 lx、11時30分が3746 lx、16時が4052 lxで、西日の影響から昼以降も高照度を得、夜型化する環境であると考えられた。また、早朝に間仕切りカーテンを全開にすると、室内の推奨照度が得易いと示された。南向き病室と北向き病室の平均温度には、有意差を認めなかった。湿度については、南向き病室の平均湿度は48.1±10.4%、北向き病室の平均湿度は50.7±9.9%、p=0.006で有意差を認めた。

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