距離画像から得られる形状空間に基づく手の形状識別と姿勢推定

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Abstract

本稿では 1 枚の距離画像から得られる形状空間に基づいて,手形状とその姿勢を推定する点法を提案する.提案法ではまず比較する 2 つの手形状の距離画像を撮影し,各距離画像から形状空間を生成する.次に得られた 2 つの形状空間の距離 (類似度) を両者のなす正準角で計り,与えられた手形状同士の 3 次元形状類似度とする.形状空間は視点と対象物の位置関係に依存せずに生成されるので,提案法はカメラや手の位置に不変な識別法となる.顔面微小特徴点群に基づく個人認証の従来研究では,動画像列から抽出したホクロやシミなど特徴点群に因子分解法を適用して,この形状空間を生成していた.しかし,手の場合にはその 3 次元形状を十分に反映した密な特徴点群を抽出・追跡することは極めて困難である.提案法では,これを解決するために,距離画像から生成した手形状の 3 次元メッシュを生成する.手の凸領域に含まれるメッシュを重点的にランダムサンプリングし,そのメッシュ上に配置した点群から形状空間を生成する.10 種類の手形状を用いた形状識別と姿勢推定の実験により提案法の有効性を示す.

Journal

  • IPSJ SIG Notes. CVIM

    IPSJ SIG Notes. CVIM 2015 (5), 1-8, 2015-02-27

    Information Processing Society of Japan (IPSJ)

Details 詳細情報について

  • CRID
    1573950402598250368
  • NII Article ID
    110009882590
  • NII Book ID
    AA11131797
  • ISSN
    09196072
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • CiNii Articles

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