『うつほ物語』<蔵開き>と音楽物語

書誌事項

タイトル別名
  • Music and Knowledge in the "Kura-biraki" Part of Utsuho-monogatari
  • 『うつほ物語』〈蔵開き〉と音楽物語
  • ウツホ モノガタリ クラビラキ ト オンガク モノガタリ

この論文をさがす

抄録

『うつほ物語』は、琴の一族の音楽物語を語る一方で、「蔵開」巻からは学問について語り始める。従来の研究では、<蔵開き>の行為は仲忠に「学問の後継者」という意識を覚醒させ、仲忠は琴から学問へ移行するというように、いわば二項対立的に音楽と学問を論じていた。本稿では、「学問」といえど、ひたすら仲忠の「声」が描かれていく点を取り上げ、音楽と学問の越境を語ろうとする『うつほ物語』の世界を提示する。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 56 (12), 1-10, 2007

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ