『権記』所載の一条院出離歌について

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タイトル別名
  • Ichijo-In's Poem at His Deathbed in Gon-ki
  • ゴンキ ショサイ ノ イチジョウイン シュツリウタ ニ ツイテ

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抄録

『権記』は一条院が出家後死の床で詠んだ歌を記し、後に「其の御志は皇后に寄するに在り」とする。近年この「皇后」を時の中宮彰子ではなく故定子だとする新釈が提出された。検証のため『権記』中の定子と彰子の呼称を全て調査すると、「皇后」は彰子立后当初は彰子専用だったが、定子崩御後は定子専用の語となったと判明、当該「皇后」は定子との結論に達した。これを受け、行成がそう考えた要因を考察、彼の見方に従う本歌通釈を試みた。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 55 (9), 35-43, 2006

    日本文学協会

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