横光利一「夜の靴」論

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タイトル別名
  • A Study of Riichi Yokomitsu's "Yoru-no-kutsu"
  • ヨコミツ リイチ ヨル ノ クツ ロン

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抄録

昭和二十年、横光利一は山形県の僻村に疎開した。その生活が「夜の靴」に描かれる。そこで彼は、祖先と信じた芭蕉の足跡を意識している。「夜の靴」の日記形式には、『奥の細道』の影響が見られるのではないか。俳句、あるいは詩と象徴への執心を示しながら、利一は散文を武器にして、敗戦後の混乱と孤独に真向かい、自らの居場所を定めようとしている。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 54 (9), 42-51, 2005

    日本文学協会

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