作家の妻が書くとき : 森しげをめぐるテクスチュアル・ハラスメントの構図(<特集>暴力と文学)

書誌事項

タイトル別名
  • When the Writer's Wife Writes : Shige Mori and a "Textual Harassment" Case(<Special Issue>Violence and Literature)
  • 作家の妻が書くとき--森しげをめぐるテクスチュアル・ハラスメントの構図
  • サッカ ノ ツマ ガ カク トキ モリシゲ オ メグル テクスチュアル ハラスメント ノ コウズ

この論文をさがす

抄録

「テクスチュアル・ハラスメント」-女性に対するテクスト上の性的いやがらせ-のケース・スタディとして森しげの例を取り上げる。彼女の被った<暴力>は、以下の三つに分節することができる。(1)鴎外「半日」における「奥さん」の造型およびその波紋 (2)しげの創作活動をめぐる批評言語 (3)鴎外がしげのテクストに施した「校閲」。本論では主として二点目、すなわち、批評史が遂行的にひとりの女性作家を抹消するに至る過程を再審する。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 54 (1), 25-37, 2005

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ