明治二〇年前後の〈歴史〉と〈小説〉 : 尾崎行雄『経世偉勲』と末広鉄腸『雪中梅』を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • History and Fiction around the Twentieth Year of the Meiji Period
  • 明治20年前後の〈歴史〉と〈小説〉--尾崎行雄『経世偉勲』と末広鉄腸『雪中梅』を中心に
  • メイジ 20ネン ゼンゴ ノ レキシ ト ショウセツ オザキ ユキオ ケイセイ イクン ト スエヒロ テッチョウ セッチュウバイ オ チュウシン ニ

この論文をさがす

抄録

明治二〇年前後において、同時代の歴史改良論と連動しながら〈小説〉性を戦略的に利用した伝記『経世偉勲』や、小説改良論と呼応しながら〈歴史〉を独自の形で移入した政治小説『雪中梅』といった、歴史-伝記-小説を混質化する実践が相次いで登場した。坪内逍遥は、こうした試みに対して、事実/真理や題材の選択性といった基準に基づいた、歴史伝記/小説というジャンル区分を対置し、小説に関する言説を再編していった。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 52 (9), 29-40, 2003

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ