「不思議の国」の調査報道(<特集>メディアとジャーナリズムの未来)

• 阿部 重夫

  ファクタ出版株式会社

書誌事項

タイトル別名

• Investigative Reporting in the Wonderland(<Special feature>The Future of the Journalism and Media)
• 「不思議の国」の調査報道
• 「 フシギ ノ クニ 」 ノ チョウサ ホウドウ

抄録

月刊誌FACTAは調査報道を目的として創刊8年余,100号を超えた。インターネットの普及で新聞や雑誌など紙メディアが退潮するなかで,報道の使命はスクープを純化すること,すなわち官僚機構や企業組織に依存する「御用聞きメディア」から脱出し,独自にニュースを創出することにあると考えた。しかし,憲法21条で保証されている「表現の自由」に基づく「知る権利」は,インターネットを基盤とした検索エンジンやSNS(交流サイト)の勃興で個人情報がビッグデータの源として日常的に広範囲に収集されている時代に,もはや時代遅れの理念でしかない。現に欧州などでは「知られない権利」論が台頭,調査報道の根幹を揺るがしかねなくなってきた。その二律背反にどう理論武装するか。

収録刊行物

• 情報の科学と技術

  情報の科学と技術 65 (1), 8-14, 2015

  一般社団法人 情報科学技術協会

キーワード

• FACTA
• 調査報道
• 知る権利
• 知られない権利
• 紙メディア
• インターネット
• 表現の自由
• ビッグデータ

詳細情報

• CRID: 1390282679151624960
• NII論文ID: 110009900392
• NII書誌ID: AN10005857
• DOI: 10.18919/jkg.65.1_8
• ISSN: 21898278
• ISSN: 09133801
• NDL書誌ID: 025994219
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025994219
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用可